全ジャンルギタリスト必聴の大物はノーベル賞受賞者
世界的に名の売れたギタリストでノーベル賞受賞者は一人しかいないと思います。
ボブ・ディランです。
セゴビアもジャンゴもジョアンもプリンスも及ばなかった快挙です。
ノーベル音楽賞ってのがあれば受賞してたかもしれない人はたくさんいますし、ノーベル賞受賞者でプロ並みのギターの腕を持っていた人もいたと思います。
過去の受賞者でもギターくらい弾けるぜって人は100人くらいいたんではとも思いますし。
しかし、文学賞とはいえ音楽活動のみを評価されてノーベル賞を受賞できたのは、ボブ・ディランただ一人です。
ジョン・レノンやジミ・ヘンドリックスと比べて長生きしたからって意見ももっともだと思います。
でも、長生きも功績のうちです、彼はツアー中にそのニュースを聞いたのですから、半引退状態の音楽家とは違うのです。
ボブ・ディランはフォークロックギタリストでシンガーです。
そしてカッコイイ、顔がいい。
エルビスと比べて細身で繊細さがにじみ出る風貌、ヒゲが似合うインテリ。
スター性を持ちながら、そこに甘んじず創作活動に励み続け、大量の作品を残しました。
フォークなんか今聞いて価値を感じられるのか?という疑問はもっともですが、まずは騙されたと思って聞いてみて欲しいんです。
大量にあるリーダー作を全部聞けとは言いませんが、ベストではそのコンセプトを知ることはできません。
まずは代表作である「追憶のハイウェイ61」と「地下室」あたりから。
ディープなファンには馬鹿にされそうですが、現代に通じるコンセプトとしては外せない名作です。
そして、ベストアルバムですが、これはもうシングルの集合体として一曲ずつ味わうしかありません。
いっぺんに聞いてもあまり意味がないので好きな曲をリピートして聞くのが正しい聴き方。
ギターは?上手いですよマジです。
「ハリケーン」のギターは誰があのように弾けるのでしょうか?
ここで衝撃の一言。
「ディランに入れ込んだことがある人の弾くギターは重みが違う」
ロックという音楽においてギターの存在感が他ジャンルと桁違いなのは、皆がディランを聞きこんでいたからなのでは?
などと思いつつ今日はディランを聴いていました。
数十年来の憧憬です。