ホールトーンスケール 6トニックのシンメトリック・スケール
1.50から
セーラームーン「ムーン・ヒーリング・エスカレーション!!!」(初期設定)
ということで、今回はホールトーン・スケールです。
全音音階とも呼ばれる6音音階で、なにかを保留しているようなイメージが続きます。
1、ド
2、ドソ♯ オーギュメント・インターバル
3、ドミソ♯ オーギュメント・トライアド
4、ドレミソ♯ オーギュメント・テトラコード
5、ドレミファ♯ソ♯ ホールトーン・ペンタトニック
6、ドレミファソ♯ラ♯ ホールトーン・スケール
となりますが、さらに考えると、
7、ドレミファ♯ソ♯ラシ♭ リディアン7th♯5
8、ドレミファ♯ソ♯ラシ♭シ リディアン7th♯5ビバップスケール
でしょうか?
なんか変なスケールなので調査してみます。
目次
- 1.シンメトリック・ホールトーンスケールの練習
- 2、ホールトーン・ペンタトニックの練習
- 3、オーギュメント・テトラコードの練習
- 4、オーギュメント・トライアド
- 5、使用方法について
- 6、ホールトーンのへクサト二クス
- 8、アプローチノートの使用
- 9.ダブル・ホールトーン
- 10、最初から最後までホールトーンスケール
1.シンメトリック・ホールトーンスケールの練習
ストレートなラインが最もそれらしいです。上行 下行
セロニアス・モンクの演奏が最も参考になると思います。
方向転換はどこでもできます。
スケールパターンも良く使用されます。
1234、2345、3456、4561、5612、6123、~ 逆行も
1324、3546、5162、これで一回転です。
2、ホールトーン・ペンタトニックの練習
ペンタトニックのスケールパターンを使用します。
3、オーギュメント・テトラコードの練習
テトラコードの項で提示した練習方法を応用します。
24個のパーミュテーションと展開形。
が・・・
ドレミソ♯ → ファ♯ソ♯シ♭レ → レミファ♯シ♭
6音スケールなのでこのようにおかしな状況になります。
4、オーギュメント・トライアド
トライアドの基本的な4つの中の一つです。
ビバップジャズではドミナントでの使用が非常に多いようです。
5、使用方法について
メジャー解決のドミナント7thに対してオーギュメント・トライアドまたは、プラス7thの使用が多く認められます。
ドミナント7thコードの♯5の音は非常に目立つので、価値があります。
また、テイク・ジ・Aトレインの3~4小節目のようなリディアン7thの部分では、メロディ作曲にも多用されます。
シンメトリック・ホールトーンの使用は、せっかくなのでⅡm7-Ⅴ7 → Ⅴ7 で長めに使うと印象的です。
そうすると、Ⅱm7に半音上のホールトーンスケールを使用すると言う展開が起こりますね。
ルートの半音上の音がコードと摩擦して非常に良い感じだと、私の友達のピアニストが言ってました。
オスカー・ピーターソンなどのオーソドックス・ピアニストも使う手法なのですが、スピード感が必要という見方があります。
コードとの摩擦を心地よいと感じれば、ホールトーン・スケールの使用法は広がります。
7thコードにもm7コードにも使用できますから。
摩擦したくないと言う欲求があれば、また違う展開があります。
摩擦している音を抜けば良いのです。
6-1 で 5 つまり ホールトーン・ペンタトニックです。
このスケールをペンタトニックパターンで使用すれば、6thと△7thの入ったマイナーペンタトニックになります。
6、ホールトーンのへクサト二クス
オーギュメント・トライアドを全音関係で重ねた場合、シンメトリック・ホールトーン・スケールと同一の音になります。
ヘクサト二クスのシステムを使って音列を作ることが出来ます。
例 ドミソ♯ド・レファ♯ラ♯レ・ミソ♯ドミ・ファ♯ラ♯レファ♯
8、アプローチノートの使用
ホールトーンにアプローチノートを使用すると、よく流れます。
例 ドシドド♯・レド♯レレ♯・ミレ♯ミファ・ファ♯ファファ♯ソ・ソ♯ ~
9.ダブル・ホールトーン
二つのホールトーン・スケールを好きなように使う方法。
モード曲のようにスペースがあれば問題なく使用できます。
10、最初から最後までホールトーンスケール
で、演奏した本がありました。
ギタリストの書いた本で、CD付きです。
今は手元に無いので、記憶があいまいです。
パット・マルティーノが素晴らしい内容だと寄稿してました。
終わりに
特徴があるスケールですが、保留感が強く使うのが難しいスケールというイメージを持っています。
コンテンポラリーなサウンドである♯5を持つスケールですが、まだ研究されつくされていないような気もします。
この本です。
アウトサイドやスーパーインポーズなどを駆使してホールトーンを攻略する本です。