ジョニー・ウィンター 今こそ聴け!100万ドルのブルースギター
まあ、100万ドルと言われてますが実際は数十万ドル(不明)と言うことなので、50万ドルとして当時の貨幣価値で1億8000万円くらいですか。
現在の価値なら20~30億円とかな?
レッドソックスに入った松坂の移籍金くらいでしょうか?(古い?)
まさにロックギターバブルのなせる業。
ただのブルースギタリストに30億円ですよ。
税金引かれても一生遊んで暮らせます。
1968年にアルクーパーらとフィルモア・イーストに出演し、その翌年にメジャーデビューですから契約金もそのころですね。
デュアン・オールマンは、100万ドルのギタリスト出演と言うフィルモアイーストのライブを見たんでしょうね。
ジョニーウィンターの初アルバムは「プログレッシブブルーズエクスペリメント」と言うタイトルでマイナーレーベルからプロモーション用に作られました。
Johnny Winter - Be Careful With A Fool
やっぱり印象に強く残っているのは、契約後のメジャーデビュー作「ジョニー・ウィンター」「ジョニーウィンターセカンド」「ジョニーウィンターアンド」の3枚です。
それと、通称「アンドライブ」「狂乱のライブ」もはずせません。
Complete audio and video recordings of Johnny Winter at Woodstock 1969
個人的にはギタリストは一人で良かったなと、残念です。
リック・デリンジャーは悪いギタリストでは無いんですが、ジョニーの真似をしているようなタイプとの共演では意味が無いと思ってしまいます。
「スティアライブアンドウェル」と「テキサスロックンロール」までデリンジャーが参加、ジョニーのロックンロール演奏の見張りのようなイメージでした。
JOHNNY WINTER - Jumpin' Jack Flash (1974 UK TV Appearance) ~ HIGH QUALITY HQ ~
最初の2枚では独特のムードを持ったミュージシャンである弟のエドガー・ウィンターとの共演で聴かせてくれます。
エドガーは単独で一流ミュージシャンで、ロニー・モントローズやリック・デリンジャーなどの特性を生かしたプログレッシブなアルバムを発表しています。
音楽としてはこっちが上かな。
しかし、しかし、100万ドルのブルースギターは今聞いても輝きを失ってはいません。
ものすごいです。
ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、マイク・ブルームフィールド、デュアン・オールマン、ピーター・グリーン、それぞれ素晴らしいブルースギタリストですが、ブルースに限定すればジョニーが最も好みです。
Johnny Winter Plays the Blues (Book & CD)
ジョニーのブルースは全部同じです。
工夫とか感じられない魂だけの突っ込みブルースにしびれます。
全部同じという点では現代のラップに共通点がありますね。
ピックはサムピック(親指)、残りの3指も使用の独特なもので、ボトルネックも多用しました。
真っ白い長髪にギブソンファイヤーバードという一度見たら忘れられないルックスは、最後まで変わらずだったようです。
晩年のジョニーは日本がお気に入りで、東日本大震災直後の2011年に初来日、「日本人はロックロールが好きなんだ」と感激したそうです。
2012年と2014年にも来日、この時期はもう立ってギターを弾くことは無理だったようです。
2014年7月16日死去 70歳
最終アルバムは2014年の「ステップバック」、高齢とはいえ元気な中での急死だったようです。
世紀のブルースマン ジョニー・ウィンターにとって日本が素晴らしい思い出になったことに誇りを覚えます。
Johnny Winter - Live From Japan
日本ではほとんどコピー譜は出ていませんがアメリカではギタリストの基本です。